2026年8月13日|沖縄旅行・水質調査・海水浴場

沖縄の海水浴場「水質AA」とは?関東・伊豆と比較

沖縄の海を選ぶ時、「水が透明に見えるか」は気になるポイントです。でも、公的な水質調査は見た目だけで決めているわけではありません。沖縄と千葉、茨城、東京の島、伊豆を含む静岡県の最新調査を比べながら、AA・Aの意味と読み方を整理します。

沖縄の浅い海で採水瓶、透明度測定器、4つの水質調査項目を示した図解

2026年度シーズン前は、調査した19か所すべてが「適」

沖縄県は、年間利用者数がおおむね1万人を超える主要水浴場などを対象に、シーズン前とシーズン中の水質を調べています。2026年度のシーズン前調査では、対象19か所のうち水質AAが12か所、水質Aが7か所で、全地点が「適」でした。水質B・Cや「不適」はありませんでした。

2026年度シーズン前 地点数 大きな区分
水質AA12か所
水質A7か所
水質B・C/不適0か所可/不適

出典:沖縄県「主要水浴場水質調査結果」(2026年6月15日更新)。この数字は県が公表した調査対象19か所の結果で、沖縄県内すべての浜を表すものではありません。

千葉・茨城・東京の島・伊豆を含む静岡県と比べると?

同じ2026年度、同じ環境省の判定基準による遊泳期間前の公的調査を並べると、沖縄の位置づけが分かりやすくなります。調査地点のうちAAだった割合は、沖縄が約63%。千葉や茨城より高く、東京の島しょ部や伊豆の海水浴場を多く含む静岡県全体より低い結果でした。

地域(公表単位) 調査地点 AA A B AAの割合
沖縄県191270約63%
千葉県4621187約46%
茨城県14572約36%
東京都・島しょ部373430約92%
静岡県(伊豆を含む)514245約82%

各自治体の2026年度公表値からBlueJoyが割合を計算(小数点以下四捨五入)。Bは「可」であり「不適」ではありません。東京は都内全域や東京湾ではなく島しょ部、静岡は伊豆だけでなく県全体の集計です。

この表から分かるのは、沖縄の調査対象はすべて「適」だった一方、AAは沖縄だけの特徴ではないということです。東京の島や伊豆にもAAの海水浴場が多くあります。また、県ごとに調査地点の地形、数、採水日が異なるため、AAの割合をそのまま「海のきれいさランキング」にすることはできません。

では、なぜ沖縄の海は透明に見えるの?

ここで分けて考えたいのが、検査による「水質」と、目で感じる「透明感」です。沖縄らしい透明な青は、ひとつの理由ではなく、水中の濁りの少なさ、白い海底、浅い海に届く光が重なって見えています。

透明感をつくる要素 見え方への影響
水中の細かな土砂が少ない光を遮ったり散らしたりする粒子が少ない時は、海底や魚まで見通しやすくなります。
サンゴや貝に由来する白い砂透明な水の下で白い海底が光を反射し、青やエメラルド色を明るく見せます。
浅いサンゴ礁と太陽光海底まで光が届き、反射した光が水面へ戻るため、浅瀬ほど明るい色に見えやすくなります。

つまり、白い砂は水を直接きれいにするというより、透明な水をいっそう明るく見せる背景です。「サンゴが海水を全部ろ過しているから透明」と単純に説明するのではなく、濁りの少ない水と光の見え方を分けて考えると分かりやすくなります。

沖縄でも、いつも同じ透明度ではない

沖縄県は、まとまった強い雨の後に農地や開発現場などから赤土等が流れ出し、サンゴ礁の海を濁らせることがあると説明しています。礁池にたまった細かな土は、台風や季節風で波が荒れた時に巻き上がり、再び濁りの原因になることもあります。

そのため、同じ浜でも、雨の後、波が高い日、風で砂が舞う日は透明度が下がり、風と波が穏やかな日は海底まで見えやすくなります。旅行写真で見る色と、当日の海の見え方が違うことがあるのは自然なことです。詳しい仕組みは、BlueJoy Blogの「沖縄の海はなぜ綺麗なのか」でも紹介しています。

判定は「透明度」だけでなく4項目

2026年度の沖縄県調査は、環境省の判定基準に基づき、次の4項目を組み合わせています。海が青く澄んで見えることは魅力ですが、見た目だけでは分からない項目もあります。

調査項目 何を見るもの? AAの目安
ふん便性大腸菌群数ふん便由来の汚染を捉える衛生指標不検出(検出限界2個/100mL)
油膜水面に油膜がないか認められない
COD水中の有機物量の目安2mg/L以下(海域)
透明度水中を見通せる深さ全透、または1m以上

各項目がすべてAAの範囲に入ると「水質AA」、すべてA以上なら「水質A」です。どれか一つだけ良ければAAになる、という仕組みではありません。

2027年度から基準が変わる予定

環境省は2026年6月、2027年度の調査から判定基準を改めると発表しました。主な変更は、衛生指標を「ふん便性大腸菌群数」から、より正確にふん便汚染を示す「大腸菌数」へ変えることと、CODを判定項目から外すことです。

つまり、2026年度の結果と2027年度以降の結果では、使われる指標が同じではありません。将来の数字を比べる時は、AAかAかだけでなく、何年度の、どの基準による調査かも確認すると誤解が少なくなります。

水質AAでも「今日の海が安全」という意味ではない

水質調査は大切な判断材料ですが、当日の波、風、雷、潮の流れ、危険生物、監視員の配置や遊泳可否をまとめて保証するものではありません。また、沖縄県のシーズン前調査は4月上旬から5月中旬に実施されたもので、旅行当日のリアルタイム測定ではありません。

水質の公表結果と、当日の遊泳可否は分けて確認しましょう。公式の開設情報、現地の旗や放送、監視員の案内、気象・海況を当日に見直すことが必要です。

旅行者が確認するなら、この順番

  1. 候補を探す時:沖縄県の水質調査ページで、対象地点と調査時期を確認する。
  2. 出発前:海水浴場や自治体の公式サイトで、開設期間、営業時間、監視体制を確認する。
  3. 当日朝:警報・注意報、波、風、雷、施設の遊泳情報を見直す。
  4. 到着後:旗、ブイ、注意看板、監視員の案内に従う。濁り、油膜、異臭など普段と違う様子があれば入らず管理者へ伝える。

数字は「海を選ぶ材料の一つ」として使おう

沖縄県が毎年公表する調査は、写真や口コミだけでは分からない水質を確認できる貴重な情報です。一方で、調査対象・時期・判定項目には範囲があります。AAという一文字だけで決めず、最新の公式情報と当日の海の様子を組み合わせるのが、旅行計画での上手な使い方です。

BlueJoyでも、水の見た目だけでなく、その日の風、波、潮、現場の変化を確認して開催内容を判断します。海況やお子さまの海遊びに不安がある時は、予約前にご相談ください。

参考にした公的情報

ブログ一覧では、遊泳区域、波予報、雷、離岸流など、沖縄の海へ出かける前に確認したい情報も紹介しています。

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